カンボジアの父・シハヌーク前国王
「独立の父」として今も敬愛される前国王。完全独立を勝ち取るまでの気骨のエピソード。

1949年、カンボジアはフランス連合内での独立を認められましたが、警察権・軍事権はなおフランスが握っていました。これに満足しないシハヌークは離宮にこもり、「完全な独立が達成されるまで首都プノンペンには戻らない」と宣言。国内でも都市部を中心に反仏デモが高まりました。
国王の強硬な姿勢に加え、第二次世界大戦で植民地を維持する国力を失っていたフランスは、ついに完全独立を承認。1953年11月9日、新生「カンボジア王国」が発足しました。
「カンボジアの父」として長く愛され、2012年の逝去後も街の至るところに肖像が掲げられ、今なお国民の精神的支柱であり続けています。首都で営まれた葬送には多くの市民が沿道に並び、国を挙げて哀悼の意が表されました。長い内戦を越え、新しい時代へ団結するカンボジアの人々の姿が印象的な出来事でした。


